2019/04/23

塩見綾乃さん|アジア選手権6位


アジア選手権女子800m決勝。
塩見さんが走り2分7秒70で6位入賞。
序盤から先頭に出る積極的な走りでした。
インドをはじめ、アジアでも強豪選手が多い種目です。
このメンバーの中で積極的に走ることで、今自分に何が足りなのか明確に見えてきたのではないでしょうか。
どの種目も1周目がなければ次がないのは当然ですが、中でも800mはたった2周しかない。
1周目がなければ2周目がない。
上を目指そうと思えば、1周目に攻める姿勢がとても重要になる種目です。
塩見さんのアジア選手権決勝は、順位とタイム以上に、とても良いレースだったと思います。
1周目をクリアしたなら、次は2周目だけなのだから。

2019/04/21

塩見さん予選通過|アジア選手権

ドーハで開催されているアジア選手権。
公式サイトのタイムテーブルを見ると、最初のトラック種目が女子800予選でスタートは現地時間の朝8時30分。
早朝のレースでしたが塩見さんが2分5秒2で予選通過しました。
陸連や現地にいるスタッフがSNSにアップしている動画を見ると、1周目から積極的に攻めていることが分かります。
次の決勝も積極的に攻めて欲しい。
決勝は日本時間4月23日の深夜0時28分。
現地時間では18時28分です。
画像直リンク先はEKIDEN NEWSさんのツイートです

2019/04/19

青森県の陸上競技情報|TF aomori

SNSで青森県の陸上競技情報を発信するTF aomoriが開設されました。
早速YouTubeに最初の動画がアップされたので紹介しておきます。
このブログにも何度か登場した「ざわちょ」さんも関わっています。

YouTubeの他にTwitterInstagramにもアカウントを開設しています。
また、質問箱も開設していますので、練習方法や普段疑問に感じていることなどを気軽に聞いてみることも出来そうです。
小さな陸上部で指導者もなく、少数で練習をしている中高生には有難いことだと思います。

TF aomoriの活動が長く続き、若い世代を中心に青森の陸上界が元気になると良いですね。
影ながら応援しています。

2019/04/14

ストレッチは強化トレーニング

ストレッチで記録を伸ばす、と書くと「?」となる方が多いかも知れません。
市民ランナーの多くの人が、ストレッチはケアのために行うものと捉えているのではないでしょうか。
また、大学や実業団の長距離選手の中にもそう捉えている人は意外と多いようです。
勿論、ストレッチを行う目的には「体のケア」があります。
しかし同時に、ストレッチには「強化」の意味も含まれています。
短・中距離や跳躍、投擲種目だと、ストレッチを「強化トレーニング」として意識する選手もたくさんいるのですが、長距離選手だと少ないと感じています。
そこで今回は、長距離走におけるストレッチの必要性を「体のケア」と「強化トレーニング」の両面から検証してみたいと思います。

一般に、長距離走者は体が硬いと言われています。
その理由は、同じ動作を長時間繰り返すことにあります。
特に1000mを3分前後で走ることがない市民ランナーの場合、大きな動きで走り続けることはまずありません。
狭い歩幅で走ることを繰り返しているので、自然と股関節の可動域が狭くなります。
すると、ハムストリング(太ももの裏側にある筋肉)や、腸腰筋や梨状筋など腰回りにある筋肉は、小さく動くことばかり長時間繰り返されてしまうので、弾力(伸び縮み)のない硬い筋肉になってしまいます。
よく言われる硬い体になってしまうのです。

ところで、「自分は関節が硬い」と言う人にたまに出会います。
関節の硬さを、骨が硬いと勘違いされている方が多いようですが、骨と骨は知恵の輪のようにくっついてはいません。
骨と骨をつないでいるものは筋肉であり、関節を動かすのも筋肉です。
ハムストリングや腰回りの筋肉が硬くなってしまうと前屈が出来なくなってくる。
すると膝が上がらなくなり、歩幅が狭くなります。
極端に歩幅が狭い歩き方をする高齢者を見かけることがありますが、歩幅が狭い原因は、筋力の衰えよりも、老化による筋肉の硬直によるところが大きいと考えられます。
健康のためにと毎日ジョギングを頑張っていても、ストレッチで柔軟性を維持していかないと体は硬くなる一方です。

では、先ず梨状筋(腰回り)のストレッチの基本姿勢をラドクリフの著書から紹介しておきます。
足を組むようにして抱え上げる姿勢です。
梨状筋は腰の外転をコントロールしています。
交互に足を前に出すランナーにとって、梨状筋が柔らかいほど股関節の動きがスムーズになります。
経験上、ランニングフォームを見て足運びがどこか硬く見えるランナーは、梨状筋が硬いケースが多い。
特に女性ランナーの場合、前屈などは問題なく出来るのに梨状筋が硬い人がいます。
どうやら座ったままの仕事をしている人に多いようです。
梨状筋が硬いとは、つまりお尻の上部がこっている人です。
仕事でコリが出来て、さらに走ってコリをひどくしては身も蓋もありません。
この梨状筋のストレッチの体勢は座ったままでもできますから、仕事中にもお勧めです。

次に、体の硬さの目安を具体的に見てみます。
出水田さんがとっているこの姿勢。
片足を一歩前にだし、出した足の膝を曲げずに踵を立てつま先を上に向けます。
上体が猫背にならないように注意しながら、勢いをつけずに両手を真っすぐ下ろす。
これを左右交互に4歩ずつ繰り返します。
ハムストリングを伸ばす運動なのですが、下ろした手の指先がくるぶしより下にいかなければ、走るには硬いと考えて間違いない。
毎日8㎞ジョギングを続けるくらいでも腰や背中、股関節を痛める可能性があります。
ここまで硬い人は、日々丹念にストレッチを行い、少しでも体を柔らかくする必要があります。
また下に届いたとしても、ハムストリングが痛いと感じるくらい引っ張られているようだと、練習内容や量によっては股関節や腰回りを痛める危険性が高いと思われます。
いずれにしても、走る前と後に行うハムストリングの基本ストレッチは、この動作を私はお勧めします。
楽に出来るようになるまで毎日行い、出来るようになったらその継続です。
もちろん、入浴後と寝る前には前屈などを丁寧に行うことをお勧めします。

もうお分かりだと思いますが、硬い体とはコリやすい体でもあります。
例えば、誰でも首を寝違えた痛みを経験したことがあると思います。
寝ているときに首を曲げた姿勢で寝続けてしまうと起こる痛みです。
とてもコリとは思えないほどの痛みですが、首の寝違えもコリです。
しかし首の筋肉が硬い人はそうそういませんから、首の寝違えは大体その日のうちに消えます。
ところが、これが腰だと、朝、起き上がろうとするだけで激痛で、股関節であれば歩こうとするだけで痛みが出ます。
しかもコリの原因を作っているハムストリングや腸腰筋が硬いと治りも遅い。
腰痛については別の記事にまとめるとして、ランナーの場合、その原因の多くは、腰回りとハムストリングの硬さによるコリにあると私は考えています。
自分の筋肉の硬さに見合わない距離を走りこみ、しかも「体のケア」としてもストレッチが不十分であることが、最大の要因だと思います。

「体のケア」としてのストレッチの重要性は以上で大体ご理解いただけるのではないでしょうか。
では「強化トレーニングとしてのストレッチ」について簡単に考えてみます。

これまでにも説明しましたが、筋肉が柔らかければ可動域が広くなります。
例えば、ハムストリングの筋力を高め、かつ柔らかさを保てば、スピード練習時の「巻き込み」が鋭くなります。
画像左の選手、大森郁香さんです。
後ろに蹴り上げた踵がお尻につきそうなくらいまで上がっています。
簡単なことのように見えますが、ここまで上げるにはハムストリングなどの筋肉が強く柔らかくなければなりません。
機会があれば、短距離走を行い動画撮影をして、自分の動作から筋肉の状態を確認してみると良いかと思います。

筋トレを繰り返せば筋力はアップします。
しかし強化した筋力をより大きく動かすには、柔軟性が必要不可欠です。
レベルアップを望む競技者であれば、トレーニングの負荷強度をこれまでより高める機会はいくらでもあるでしょう。
運動量が増せば「体のケア」としてのストレッチも念入りに行う必要がありますが、同時に、明日は今日より柔らかい筋肉を手に入れている…それくらいの意気込みでストレッチを行うことが必要になってきます。
前屈ストレッチにしても、「昨日よりも前に手が届くように」という向上心を持って臨む姿勢が大事になってくるはずです。
そして、体の柔軟性を追求出来なくなった時、どれほど努力しても加齢で筋肉が硬くなってきたと実感した時は、記録の向上を諦める時だと言えるのかも知れません。