2019/05/11

塩見・クレイアーロン銅メダル|世界リレー選手権


2×2×400mで塩見・クレイアーロン組が銅メダル獲得です。
レースのライブ配信中、テレビ放送と切り替え時間でゴールが見られないという最悪の事態でしたが…
EKIDEN NEWSさんや日本陸連のツイートのおかげで二人の最高の表情を見ることが出来ました。
画像直リンク先は日本陸連のツイート
2人のラップタイムは…
塩見400m、57秒30
クレイアーロン400-800m、50秒60
塩見800-1200m、60秒40
クレイアーロン1200m-1600m、50秒06。

クレイアーロン君は2周目の方が良いタイムです。
レスト約60秒で400mを50秒は驚異的です。
塩見さんは2周目のラップが60秒かかっていますが、レストが約50秒しかないことを考えると、これもかなり凄いことです。

日本の中距離界が世界でメダルを獲った瞬間…
を見れなかったのが残念でしたが、何はともあれおめでとう!

2019/05/06

動けるピークを合わせるために|大森郁香さんの木南記念陸上


女子800m1組目を走った大森さん。
500m付近から走りそのものが変わってしまって減速。
大学2年生の頃までを除くと、こんな姿を見たのは初めてだったので、どこかに違和感があったのかも知れないと思いましたが、特に怪我などはないようで一安心。
勝手な憶測ではありますが、この原因は、体調の周期が変化したことによるものではないかと思いました。

選手にもよりますが、20代の中ごろから、疲労のピークと動けるピークの周期が変わってきます。
「動けるピーク」のイメージは誰にでもあると思います。
例えば小中学校の体育の50m走などで「あれ?いつもより勝手に動く」という経験をしたことがなかったでしょうか?
市民ランナーでも「今日は何だか調子がいいな、軽いな」と感じる日があるはずです。
それこそが「動けるピーク」です。

適当に線を引いただけのグラフですが、上部の頂点を動けるピークとし最下部を疲労のピークとした場合の周期です。
ある選手の周期が、青線から赤線に変わったとします。
以前より疲れやすく、回復にも時間がかかっています。
この周期の変化は、年齢による衰えだけで起こるものではありません。
もっとも20代の場合、年齢による衰えはほぼ無関係です。
30代前半だとしても、むしろ動ける時のピークは上昇しているケースもあると考えられます。
周期が変化していることに気づかず、ピークを合わせられないでいると「自分は衰えたのではないか」と考えがちになります。
しかし練習でタイムが出ているなら、周期の変化に調整が合っていないとみて間違いないでしょう。
「衰えた」と考えるのは大きな間違いです。

このピークを合わせることに長けていたアスリートで挙げられるのは、男子は室伏広司。
女子は新井初佳(現:小島初佳)です。
30歳前後でも日本選手権で連覇を続けていたことからも調整が上手だったことが分かることでしょう。
新井は30歳を過ぎて100mの自己ベストを更新していましたし、室伏に至ってはトレーニングによる強化と同じくらい「如何にして疲労を抜くか」ということに重点を置いていました。
この年代になると、1年ごとにピークの周期は変わってきます。
成長ホルモンの出る量や時間帯も変わるでしょうし、30代になって普段の仕事との関わり方が変われば、生活のリズムも緊張感も変わってきます。
そうした様々なことが要因となって、周期が変わるのです。
長い経験があればベテラン扱いされますが、実際は毎年未知の領域に挑むようなものです。
調整に長けているとは、自分の現状を把握する能力に長けていることでもあります。
「調整力」…今まさに大森郁香がぶち当たっている壁なのではないでしょうか。
静岡国際でペースメーカーをした際の走り、あの時期はピークではなかったように見受けられます。
しかしピークを超えて急降下させるには充分な走りだったのかも知れません。
ひいき目に見なくても、大森郁香はまだ走れる。
問題は、どう合わせるかにかかっていると思います。