2020/04/03

SARS-CoV-2|沖縄で危惧していること

昨日、私が運営しているWEB個人誌に投稿した「SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)|沖縄で心配すること」からの抜粋を、この記事の下部に引用しておきます。
本日の報道で「軽症・無症状者はホテルに 都」というものがありました。
感染者数が増加していることからの措置であるけれど、東京都は宿泊先として都内のホテルを確保しているそうです。
沖縄県の場合、病床数が圧倒的に足りていません。
沖縄に限ったことではないでしょうが、離島や過疎地域の場合は医療体制そのものが十分とは言えません。
医療体制が充実している東京都でも病床の確保が必要であること。
その現実を受け止め、県単位から市町村まで、各地方自治体で今できることを考え、そのすべてを実践しておくべきだと考えます。

 3月11日の琉球新報の記事に「新型コロナウイルス流行なら沖縄12万人発症 厚労省の算定式で推計 対策講じれば軽減も」というものがあった。
 この記事によれば、『新型コロナウイルス感染症の流行ピークの患者数を推計するため提示した計算式によると、沖縄県内で流行した場合、流行が終息するまでに約12万人が発症し、約2万人が入院、約2千人が重症化するとの数値が導き出される』という。恐ろしい内容だが、この数値を出したのは厚労省である。
 一方、県が季節性インフルエンザよりも少し高い感染力を想定して算出した数値では、最も多い日で外来患者4685人、入院患者2149人、重症患者は73人となっている。しかし県内全体の急性期病床は現在6292床で、稼働率は約90%のため、空いているのは600床ほどだという。この時点で全く足りていない。
 この記事が書かれたころから、東京や大阪で爆発的に感染者が増えた。「五輪の延期が発表された途端に感染者数が増えた」ことに疑念を抱く人も多いようだが、恐らくそれはない。横浜市立大学の佐藤教授は、3月9日までと3月10日以降と比較すると10倍の感染率で感染連鎖が起きているとし、『これまで日本国内で主として確認されていたウイルスと異なる亜種(欧州亜種)の2次感染、3次感染が発生していると考えるべき』だとしている。
 さて琉球新報の記事は3月11日であるから、厚生省や沖縄県が出した予測は、10倍の感染率が顕著になる前に算出されたものである。亜種のコロナウイルスの感染力は、沖縄県が算出の基にした「インフルエンザよりも少し高い感染力」どころではないのは明白である。だとすれば、600床などあっという間に塞がってしまう。

 沖縄県の場合、病床が少ないのは明白である。新型コロナウイルスに感染した人の手記を見ると、インフルエンザどころの苦しみではないことが伺える。それでも呼吸器疾患の場合は「軽症」扱いである。「軽症」だから自宅で療養、というレベルではなさそうである。いつになるかは分からないが、一般の医療機関でアビガンが処方されるようになったとしても、感染爆発が起きれば、入院が必要な患者は多数出てくるはずである。
 暑い季節になればウイルスの勢いは弱まるのではないかと期待する声もあるけれども、ブルキナファソなど赤道に近い地域でも感染者が増えているし、熱帯のシンガポールでも増えていることを考えると、暑い沖縄の夏でも関係ないと思われる。
 そこで、自治体で出来ることは何か、を私なりに考えてみる。

 先ずは病床の確保である。軽症であっても苦しい状態になりかねないのであるから、小中学校の体育館にベッドを並べるのはかなり厳しいと思う。それは最終手段だとして、やはり清潔な状態を維持出来る場所が良い。
 幸か不幸か、観光客の激減により沖縄の宿泊施設には空室が目立つ。そこで、宿泊施設に自治体から(例えば浦添市から)緊急時に利用することの承諾を得ておく。また、緊急時に備え、一般の宿泊客とは異なる出入口や通路の確保などを事前に検討しておく。そうすれば、宿泊客は下層階から予約を埋め、病床は上層階から順になど、予め区分けが出来るのではないかと考える。
 次に感染拡大への対策である。これはすぐにでも出来ることがいくつかあると思う。最も簡単なのは市町村単位でマスクの使用を繰り返し呼びかけることではないだろうか。『公共交通機関を使う場合、屋内施設に入る際にはマスク、或いはそれに代わるもので鼻と口を覆うこと』という条例を期限付き(延長可)で制定してもいい。拘束力がなくてもいい。少しでも周知されることが重要だろうし、条例まで制定されればメディアにも取り上げられる。
 よく言われているソーシャル・ディスタンスも法に関係なくすぐにできることである。これも条例を作ってしまっても良いと思う。例えば浦添市が『市内の公共施設、公共交通機関、店舗等では可能な限り人との間隔を1.5m以上保つこと』としたらどうだろう。理髪店などでは難しいだろうが、やらないよりはずっとマシだと思う。

 今回の疫病対策としてだけではなく、未来の災害に備えることも含めて、各自治体で出来ることは最大限実施するべきだと思う。沖縄の病床も限られているし、県内で可能な検査数にも限りがある。全国的な危機に陥れば、遠隔地であるがゆえに、十分な物資が沖縄に届かないこともあるだろう。時間はそう残されていない。今すぐ、何が出来るか考察し実施するべきではないだろうか。

2020/03/30

SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)について|現状と対策、推測メモ

はじめに、横浜市立大学生命ナノシステム科学研究科佐藤彰洋特任教授による情報共有サイト「COVID-19情報」を紹介しておきます。
私がこのサイトから得た情報は大きく、この記事の内容にも大きく影響しているからです。

この記事を書いている2020年3月30日現在、特に東京で感染者が爆発的に増加しています。
特に東京都では3月10日以降とそれ以前では10倍の感染率が確認できます。
佐藤特任教授はこの要因を
海外からの帰国者が持ち込んだ欧米で流行を広げている感染力の極めて高いこれまで日本国内で主として確認されていたS亜型とは異なるウイルス(L亜型)の2次感染、3次感染が発生していると考えるべきです
と推察しています。
たしかに、沖縄、千葉、東京、そして京都の大学生など、ここ数日の感染者の多くが海外から帰国後に発症しています。
これがS亜型ではなくL亜型によるものであるならば、私たちは今よりもさらに警戒しなければなりません。

そこで「感染を予防する」のではなく「感染させない」という意識が重要になると思います。
「日本は検査数が少ない」という批判を度々耳にします。
確かに検査数が少ないので、本当の感染者数は分かりません。
検査出来る人数に限りがあるのなら、私は自治体ごとに統計調査のための検査を定期的に行い、その結果を感染率の目安として行動指針を出せたら良いと考えていましたが、それではもう遅いかもしれません。
私自身も含めて、誰が無症状で感染しているか分からない状況です。
京都大学ウイルス・再生医科学研究所附属感染症モデル研究センターの宮沢氏がSNSで投稿しているように、「自分は今、感染している!(無症状で!)」 「誰にも移しちゃいけない!」という前提で行動するしかないと考えます。
※宮沢氏の投稿は記事最下部に埋込しておきます。

移さないために思いつくのがマスクの使用です。
マスクではウイルスの侵入は防げませんが、咳やくしゃみ、会話の飛沫範囲を狭くすることはできるので、自分が無症状で感染していたとしても他人に移すリスクは軽減できると考えます。
マスクが手に入らなければネックウォーマーでもいいし、バンダナや手ぬぐいを鼻と口を覆うように巻くだけでも良いと思います。
たまにせっかくマスクしているのに鼻を覆っていない人を見かけますが、あれでは意味がありません。
政府はマスクやそれに代わるものを使用することを推奨するべきですし、東京都などは急いで条例を制定すべきかもしれません。
「外出時、公共交通機関、屋内施設ではマスクもしくは代用となるもので口と鼻を覆うこと」という条例を。

この数日、発表される感染者数が増えることは横浜市立大の佐藤氏が予測していました。
既に1000人が東京都内で罹患、または発症していると考えられるというのです。
そしてこの1000人という数値は、PCR検査の機会を得て感染が確認される人の数だそうです。
今すぐ対策をしたとしても、今後2週間、現在感染しPCR検査を受けるであろう人は感染者数として発表され続け、その合計がおよそ1000人。
もちろん無症状の人や検査を出来なかった人はここに含まれません。
80%の人が軽症、無症状であるという報告を基に考察すれば、既に10000人程度が感染している可能性があるそうです。
佐藤氏はさらに、人との接触頻度を18%に抑え、それを2週間続けることで東京の感染者数は(2週間後から)減少に転じるとしました。
そして、L亜型が流行しているとしたら、この頻度を1.8%まで低下させる必要があるとしています。
厳しいですがこれが今の現状であると私も思います。
それにしても東京や大阪で18%は難しい。
まして1.8%となると想像も出来ません。
東京都は3月28、29日の2日間、外出を自粛するよう呼びかけましたが、この概算が正しいとすれば2日間ではまるで足りません。
ですが接触頻度1.8%を2週間というのもかなり困難なことでしょう。
だからせめて「移さない努力」をと思う次第です。

さて、東京五輪は1年程度の延期開催ということで話が進められています。
これを来年の7月開催とするならば、遅くとも4~5月頃にはどの国でも選考が終了していなければなりません。
今、SARS-CoV-2による感染は、アフリカ諸国や中南米にも拡大しています。
3月11日時点ではアフリカの12か国で感染者が確認され、その合計は110人を超えたくらいでした。
これが23日にはブルキナファソだけで感染者数114名、死者4名となってしまいました。
このままアフリカ大陸や中南米で感染が蔓延すると、医療体制の整っていない国も多いことから深刻な事態となることが予想されます。
先進諸国で収束したとしても、発展途上国で収束しなければ五輪の開催は難しいのではないでしょうか。
また新植民地主義という言葉があるように、多くの中国資本がアフリカに進出しています。
もちろん欧米や日本もです。
中国から移住している労働者も多く、彼らが感染蔓延から逃れるために移動すれば、世界的な2次感染に繋がるのではないかと懸念しています。
さらに我々の生活はアフリカや中東の資源で成り立っている部分が大きい。
アフリカが止まると世界が止まる…そんな恐れを抱いています。
近いうちに間違いなく先進国による医療支援が必要になります。
そうしたことからも、私たちは1日も早くSARS-CoV-2の感染を止めなければならないと考えます。

簡単ではないかもしれませんが乗り越えなければならない。
どうか皆さん、安全でありますように。
健康でありますように。